転職

求人票に隠された年齢制限の見分け方【35歳以上の方向け】

✓20代の頃に比べると書類選考が通りにくくなった…
✓求人に年齢制限は書いていないけど、本当はあるの?
✓未経験の職種は書類選考も通らない…


「35歳からの転職は難しい」とよく言われていましたが、今は年齢に関係なく転職する人が増えました。

しかし、実際に30代・40代になると転職活動が難しくなったと感じる人も多いです。

書類選考に通るのも難しいと感じる方がいるとしたら、もしかしたらそもそも募集対象ではない求人に応募しているのかも…。


今回は求人票の年齢制限の見分け方についてご紹介します。

求人票に年齢制限を記載するとは原則禁止されていますが、企業側からすると求人に合わせて対象となる年代を決めている場合もあります。

この見分け方を知っておくと、まず自分がその求人の対象かどうかが分かります。

応募する前に選考に通りにくい・通りやすいが予想できるので、難しい求人を避けたり対策を打てるようになります。


特に30代以降の方で書類選考に通りにくいと感じている方は是非ご覧ください。

この記事を読んで分かること!

  • 求人票に書かれていない対象年齢を探るポイント
  • 35歳以上が狙いやすい求人を探すコツ

求人票に年齢制限が書けない理由

年齢制限禁止の理由

法律で決められている

募集・採用における年齢制限禁止について
雇用対策法が改正され、平成19年10月から、事業主は労働者の募集及び採用について、年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならないこととされ、年齢制限の禁止が義務化されました。

厚生労働省


雇用対策法の改正により、企業は募集や採用の際に年齢を理由に判断することが禁止されました。

これにより企業は、年齢にとらわれない、人物本位、能力本位の募集・採用を行っています。

求人票に年齢を記載するのはもちろん禁止されていますし、求人票には年齢不問としながら、年齢を理由に合否の判断を行うことは法の規定に反する行為となります。

例外もある

採用の際は原則として年齢不問とはなりますが、例外もあります


例外の中の一部ですが、以下の場合も許可されています。

✓長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合

35歳未満の人を募集(高卒以上・職業経験不問)

45歳未満の人を募集(要普通自動車免許)、など

✓60歳以上の高年齢者、就職氷河期世代の不安定就労者・無業者または特定の年齢層の雇用を促進する政策(国の施策を活用しようとする場合に限る)の対象となる人に限定して募集・採用する場合

60歳以上の人を募集

35歳以上55歳未満の人を募集(無期雇用・職業経験不問)


上記の通り一部例外もありますが、現在は求人票に年齢に関しての記載をしていいのは上記のような理由がある場合のみとなります。

基本的には採用や募集において年齢を理由に合否の判断をすることは禁止されているということを覚えておけば問題ありません。

求人の対象年齢を探るポイント【具体例】

求人の年齢制限を探るポイント

求人票に年齢制限はないものの、「対象としている年齢層がありそうだなぁ」と分かるポイントはどこでしょうか。

年齢が理由に判断されることはないとはいえ、募集対象年代を知ることで会社の雰囲気や求める人物像を探るポイントにもなります。

ポイントとなる一例をご紹介します。

「社員の平均年齢は27歳」

求人票の中に、社員の平均年齢を記載している企業も多くあります。

平均年齢なので20代もいれば40代もいるでしょうが、平均年齢が若く、若い社員が活躍していることをアピールしている場合は、同世代を求めている可能性が高いです。

その年代でないといけないというわけではありませんが、平均年齢に注目すると会社の雰囲気は想像しやすいです。


他にも、以下のような文などがあります。

20代から30代前半の社員が活躍中!

学生インターン生も活躍中!


下線の部分は会社によって異なります。

40代・50代社員が活躍中!とあれば、その年代に近い方が馴染みやすいと考えられますね。

「社長の年齢は33歳」

社員の平均年齢だけでなく、社長や役員の年齢をアピールとして記載している場合もあります。

一概には言えませんが、指導のしやすさや話しやすさから社長や役員より年下の方が好まれる傾向があります。

✓25歳で起業、現在30歳の社長です

✓役員の平均年齢は35歳


社長や役員のプロフィールは企業サイトに掲載されていることが多いですが、あえて求人票に記載されている場合はチェックポイントとなります。

「20代女性をターゲットにしたサービスです」

事業や商品の説明で年代や性別が明確にある場合は、そのターゲットに近いまたは理解のある方を対象にしている場合が多いです。

年齢制限以外の要素も多いですが、この場合は同業界や競合サービスを普段から利用していることがプラスとなります。

対象の年代ではなくとも普段からそのサービスや商品を利用している・詳しいことがアピールできるポイントとなります。

「SNSを普段から使い、流行りのサービスに敏感な方」

こちらも上記同様、年代だけでなく流行りや人気の情報に関心が高い方がターゲットです。

流行りや人気は主に10代や20代から始まることが多いので詳しい同年代が好まれやすいですが、普段から利用してる・情報に敏感という点アピールポイントとすることができます。

35歳以上が狙いやすい求人はこれ!

狙いやすい求人のポイント

経験したことのある業界や職種

どの企業でも経験者は優遇されやすいです。

同業界や同じ職種の経験者はそれまでの経験やスキルで評価されるため、書類選考ですべて落ちる…ということにはなりにくいと思います。


一方、業界も職種もまったく異なる未経験の会社に転職したいという場合は、「未経験者募集」というような文言をチェックした方がいいですね。

マネージャー経験がある

マネージャーや調整役など難しい役割の経験があることは活かせるポイントです。

特に若い企業ではマネージャー職が不足している会社もありますので、そういった点でも中堅~ベテラン社員が活躍できる場があります。

専門知識・資格がある

専門知識や特別な資格が必要な求人は、年齢や休職期間などは不利にならずにすむことが多いです。

主に弁護士資格や宅建、社労士、経理や法務など管理部での勤務実績などですね。

そもそも募集対象となる人数が少ないので、十分活かせるポイントとなります。

年齢対象が若手のものは避ける

求人を見て「若手を募集しているのが分かるけど、この会社に興味があるな」と思ったら、他の職種も募集していないか探してみましょう

若手のポジションの方が応募人数が多いので求人数も複数あるように見えますが、中堅やベテラン社員、マネージャー職以上の求人も募集している可能性があります。

自分に合わない求人で応募するよりも、選考に進む確率が高くなります

年齢で判断されない!自分の魅力をアピールする

自分の魅力をアピールする

採用における年齢制限は原則禁止とされているますが、会社側が業務内容や商品と親和性の高い年代を好むのは理解できます

ただ、どの企業も優秀な人材を求めているのは同じですので、その企業が求めているスキルや経験をうまくアピールできれば年代に関係なく採用につなげることができるはずです。

とはいえ、書類選考に何度も落ちてしまうと、転職活動自体へのモチベーションが下がってしまうのも事実。

応募前は情報が少ない状態ですが、求人票や企業サイト、公式SNSなどから、その企業がどんな人材を求めているのか推測するのが大切です

「求人票から年齢を予測して無理なら諦めましょう…」ということではなく、他の求人を探してみたりアピールポイントを変えたりして、選考に進めるように工夫することはできます。

特に30代以降の方は、手あたり次第応募するのではなく自分の希望と会社の求めるものが一致するのかを一度考えてみることをおすすめします。

何も考えずに応募するよりも、選考に進む確率が高まりますので、是非参考にしてみてください。

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